計画書(大崩山)

大崩山(同じ失敗を二度と繰り返さないために)

袖タキ

2011.11.9 大崩山
2013.9.18~20 大崩山
2013.11.22~24 大崩山
2015.4.10~12 大崩山
2015.11.20~22 大崩山

【概要】
宮崎県の山。大崩山湧塚コースを巡る。この山でしか味わえない圧倒的な景観。参加者が増えやすいように金曜日の授業終了後、出発の2泊3日。

【登山可能時期】

4月 5月 6月 7月 8月 9月
10月 11月 12月 1月 2月 3月
×

※冬は雪で登れない

【山のレベル】
★★★★★★★★★・・・レベル9
※屋久島よりハイレベル

【1日目】
17:40 部室集合(参加者の授業が終了後)
↓鹿児島IC
↓国分
↓末吉財部IC(いったんここで高速を降りる)
↓都城IC(再び高速に乗る)
↓西都
↓高鍋
↓日向
↓延岡IC ※2014年延岡ICまで高速道路開通
↓祝子川
23:00 祝子川キャンプ場
※あらかじめ管理人に電話して鍵を開けてもらっておく

【2日目】
5:00 起床
5:20 祝子川キャンプ場出発
5:40 大崩山登山口
6:30 大崩山荘(とにかく出発は早い方がいい)
6:50 三里河原分岐
6:55 祝子川渡渉点
7:50 クライミング分岐(分かりにくい)
8:40 袖タキ
9:20 下湧久
9:45 中湧久
10:50 上湧久
11:30 リンドウが丘分岐
—※リンドウが丘の到着時間が極端に遅い場合は来た道を引き返す—
11:40 リンドウが丘
12:00 大崩山分岐
12:30 小積タキ
12:50 象岩トラバース
14:10 坊主岩
14:30 林道分岐
15:20 大崩山荘
16:00 大崩山登山口

【3日目】
10:00 祝子川キャンプ場
↓祝子川
–延岡観光–
おぐら出北店(チキン南蛮)
↓延岡IC
↓日向
↓高鍋
↓都城IC(いったん高速を下りる)
↓末吉財部IC(再び高速に乗る)
↓国分
↓鹿児島IC
17:00 部室着

【個人装備(登山用)】
サブザック
サブザックカバー
登山靴
帽子
日焼け止め
雨具
防寒着(夜は寒い)
タオル
ティッシュペーパー
手袋
※この山は、手袋がないと登山ができない 予備の手袋があるとなおよい
飲み物
行動食
ごみ袋
カメラ
ヘッドライト(必須)(登山中もリュックに持参)
※山には必ずヘッドライト持参のこと(少しの遅れで日が暮れる)
電池
時計
計画書
虫よけスプレー

【個人装備(下山後)】
食器

スプーン
米2合
はぶらし
着替え
靴下替え
シュラフ(寝袋)
銀シート
温泉道具

【共同装備】
医療セット
ガスコンロ
ガス缶
コッヘル
ライター
おたま
スポンジ
包丁
まな板
ロールペーパー
ごみ袋
食材
食糧

蚊取り線香
蛍光灯
地図
ルート高度表
コンパス

【現地買出し】
延岡市のスーパー(キャンプ場から往復2時間かかるため、お勧めできない)

【温泉】
祝子川温泉美人の湯・・・0982-23-3080

【宿泊場所】
祝子川キャンプ場・・・0982-20-1130
コテージ4人まで1棟1泊5,000円
5人目以降は1人につき800円加算
(例)
4人で2泊・・・5,000×2泊=10,000円
8人で2泊・・・(5,000+800×4人)×2泊=16,400円
※祝子川キャンプ場に2泊した方がよい。2015年経費削減のため、1泊目をテント泊にしたが以下のようなデメリットがあったためやめた方がいい。
1.荷物(テント関係)が増える
2.睡眠時間が短縮される
3.荷物が置けない
4.冷蔵庫が使えない
5.登山の出発時間が遅れる
6.ドライバーが寝不足で帰りの運転が危険。

【用語解説】
大崩山(おおくえやま)
今回のメインとなる山だが、大崩山山頂には行かない。

祝子川(ほうりがわ)
祝子川と書いて「ほうりがわ」と読む。読み方が難しい。大崩山のメインとなる川。絵具のような綺麗な水色をしている。登りと下り、2回この川を渡る。

渡渉点(としょうてん)
川を渡る場所のこと。水量が多い場合は渡れない。2013年10月、川を渡れず登山終了。

タキ
大崩山にある巨大な岩のこと。大きな岩肌が流れる滝のように見えることからタキという。実際に水が流れているわけではない。ルートには「袖タキ(そでたき)」「小積タキ(こづみたき)」の2つがあり、どちらも絶景ポイント。

袖タキ(そでたき)
一番最初にたどりつく絶景ポイント。ルートから外れた左側にあるため入口を見落とさないように。大崩山の代表的な写真はこの袖タキから写したものがほとんど。袖タキは九州一のやまびこポイント。何か大声で叫んでみると反響音がものすごく、楽しい。TOPページの写真は袖タキで写したもの。

乳房岩展望所(ちぶさいわてんぼうしょ)
袖タキのすぐそばにある。袖タキと同じく絶景ポイント。

和久塚・湧塚(わくつか)
タキほどは大きくない中規模の岩のこと。下和久塚(しもわくつか)、中和久塚(なかわくつか)、上和久塚(かみわくつか)の三つを合わせて和久塚群(わくつかぐん)という。

下和久塚(しもわくつか)
和久塚群の中で最初に登る岩。3連ハシゴがある。TOPページの写真の背景にある高い岩の頂上が下和久塚である。

中和久塚(なかわくつか)
和久塚群の中で2番目に登る岩。中和久塚に登る最後の1本ロープは足場が薄く登りにくいので無理して登らなくてもよい。

上和久塚(かみわくつか)
和久塚群の中で3番目に登る岩。今回のコースの最高峰。ウォークキャンプ愛好会は、大崩山山頂には行かないので、この上和久塚に登ったことが、大崩山に登ったこととなる。
正面から登る直登コース(上級者向き)と右側から回り込む巻き道コース(初心者向き)がある。時間短縮のために巻き道コースから登る。直登コースからでも登れなくはないが、時間を無駄に使ってしまうのでやめた方がいい。とにかく大崩山は時間短縮が第一。

リンドウが丘(りんどうがおか)
袖タキの尾根と小積タキの尾根が両方見渡せる唯一の場所。ここできるだけ早い時間に通過することが必須で、あまりにも遅い場合は来た道を引き返した方がよい。無理して進むと、日のあるうちに、渡渉点を通過できなくなる。具体的な時間は日の入の時刻に合わせて決める。(2013年11月実施のリンドウが丘の通過時間は13時10分でギリギリだった)

小積タキ(こづみたき)
袖タキの反対側にある岩。南側の景色抜群。象岩トラバースが綺麗に見える。

トラバース
道が細すぎてまっすぐ正面を向いて歩くことができず、横歩きしかできない場所。

象岩トラバース(ぞういわとらばーす)
小積タキの直下にある。大崩山の恐怖感をあおるためにここの写真がよく使われているが、安定したワイヤーが張ってあり、足場も切ってある。さらに足元はザラザラとした花崗岩のため滑りにくく、歩いてみると見た目ほどの恐怖を感じない。

象岩
2014年大崩山で、偶然、象岩の上側に登れることを発見した。象岩トラバースが終わった直後に下に下らず上側に続く道を数十メートル進み、岩の間をくぐると、象岩の真上に出る。晴れていれば、ものすごい絶景。帰り道は来た道を象岩トラバースの終点まで引き返し、下側に続く道を下る。

坊主岩(ぼうずいわ)
下りの中間地点付近にある白くて丸く大きな岩。坊主岩まで来れば、おおむねのハシゴ場は終わり。

和久塚尾根コース(わくつかおねこーす)
下和久塚、中和久塚、上和久塚のある尾根。登りで使う。

坊主尾根コース(ぼうずおねこーす)
小積タキ、象岩、坊主岩がある尾根。下りで使う。

【ポイント】
登山中はヘッドライト必ず必要。何かトラブルがあると、日のある時間帯に下山できないことがある。
大崩山荘にトイレがある。
事前に雨と分かっていたら登らない
大雨だと、祝子川渡渉点が通過できなくなる
また、前日に雨が降っても増水して渡れないことがある。
先に大崩山荘前の祝子川の渡渉点(下山時に渡渉する)を確認しておく
袖タキまで登ってしまえば、体力的にバテる人はまずいないので袖タキまではペースを考えて登る。
袖タキは、九州一のやまびこスポット。大きな声で何か叫んでみると楽しい。(岩の反響音がものすごい)
リンドウが丘をできるだけ早い時間に通過することが必須で、あまりにも遅い場合は来た道を引き返した方がよい。無理して進むと、日のあるうちに、渡渉点を通過できなくなる。
祝子川付近で買い出しができるところは一切ない
最寄りのスーパーまで往復約2時間
よって2日目の夕食の食材は持っていく。祝子川キャンプ場の屋外の炊事場の横に冷蔵庫がある。
1日目は、夜中に祝子川キャンプ場に着くので、あらかじめ到着が遅い旨を管理人に電話しておき、鍵を開けててもらう。
大崩山山頂には行かない。大崩山山頂は展望もなく、行くと時間切れになる。
あまり大人数の場合は、ハシゴや岩場で時間を使うので2パーティーに分けて行動するのがよい。(ただし引率できる人が2人必要)
バンガローはベッドが4台。床にも6人くらいは寝ることができる。
常設のロープやハシゴは、劣化が進んでいる。使う前に必ず状態を確認する。使用する場合はあくまで自己責任である。
ロープやハシゴに全体重をかけてはいけない。万一、ロープやハシゴが外れてもいいようにロープやハシゴ意外の安全確保をしっかりとする。
ロープやハシゴを使うのは1人ずつ。前の人が使用してる場合は待つ(最も重要)

【ルート図】地図印刷のやり方

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磁北線入り

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【ルート高度表】

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【ルート動画】

relive 大崩山

【乳房岩鳥瞰図】
偏角は西に7°16′

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乳房岩山頂
主な山と方位(偏角は西に7°16′)

山名 方位(度) 場所
 木山内岳  57 大崩山系
 桑原山  85 大崩山系
大崩山 208 大崩山系
鹿納山 282 大崩山系
五葉山 307 大崩山系
久住山 324 大分県
傾山 337 大分県・宮崎県
由布岳 348 大分県
鶴見岳 352 大分県

【小積タキ鳥瞰図】
偏角は西に7°16′

※クリックで拡大

【小積タキ山頂】
主な山と方位(偏角は西に7°16′)

山名 方位(度) 場所
 木山内岳 45 大崩山系
鬼の目山 175 大崩山系
 桑原山 81 大崩山系
大崩山 220 大崩山系
鹿納山 287 大崩山系
五葉山 309 大崩山系
久住山 325 大分県
傾山 336 大分県・宮崎県
由布岳 348 大分県
鶴見岳 352 大分県

【ルート概要1】

【ルート概要2】

【上和久塚登りの注意】

上和久塚の登りは、右側の巻き道コースから登る。ぱっと見、巻き道コースには気づきづらい。(直登コースが目についてしまう)必ず巻き道コースから登るように。直登コースでも登れなくはないが、無駄に時間を使ってしまう。

【写真集】

大崩山荘(無料、トイレのみ有り)


渡渉点 増水時はここがやっかい


袖タキ


袖タキから見た乳房岩


乳房岩


下和久


中和久


中和久から上和久へ


上和久塚 後ろの岩が七日廻岩


上和久塚


上和久塚


りんどうが丘


りんどうが丘


りんどうの丘の沢(真冬はここに氷が張って渡れない)


小積タキ


小積タキ


象岩 ちょうど人が渡っている


象に見える


詳しい解説


象岩トラバース 真冬は手前側3mに氷が張るので渡れない


画像で見えるほど怖くはない


象岩真上


ここは偶然見つけたけど素晴らしい眺め!


ハシゴ地獄


ロープからのはしごからのロープ


このロープからハシゴに乗り移る


上の写真を下から見たところ


ロープからのハシゴからのロープからのハシゴ
なっちゃん→最初のロープ
メグ→1つめのハシゴからのロープ
うっちー→2つめのハシゴ


ほぼ垂直!


大崩山荘前の渡渉点


祝子川美人の湯のオーナーに教えてもらった絶景ポイント


大崩山全景が見渡せる


歴代ウォーキャンパーカー


絶景ポイントへの行き方


キッチンおぐら出北(いできた)店(チキン南蛮の名店)0982-32-2136