韓国岳山頂から屋久島は見えるのか?
韓国岳山頂
韓国岳山頂から屋久島が見えたという話を時々聞くことがある。ここでは実際に見えるのかどうかを登山ソフト「カシミール3D」を使って検証してみた。
いきなり結論から書くと、「見える」
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韓国岳から屋久島の間は途中に障害となる山はなく、地球の丸みを考慮しても理論上は問題なく見える。
次が韓国岳山頂方位図である。
赤が宮之浦岳である。方位はほぼ真南で韓国岳からはなんと180㎞以上も離れている。
カシミール3Dで鳥瞰図を描いてみた。見え方としては開聞岳と大箆柄岳(高隈山の最高峰)の間くらいに見えるはずである。
では実際にどうなのかというと、かなり難しい。それには2つ理由がある。
1つ目は、距離である。今日はすごく景色が綺麗だったねって日でもせいぜい見通せるのは100km程度である。韓国岳山頂から祖母傾山系(110km程度)が見えたことは、数十回登って1回か2回程度である。180㎞離れた屋久島を見通すためにはかなり天気が良く空気が透き通った日である必要がある。(おそらく冬しか無理?)
2つ目は、方角である。韓国岳から見て宮之浦岳は、ほぼ真南の方角にある。そのため太陽が南中してしまうと見えづらくなってしまい、写真に納めるのはさらに難しくなる。(逆に屋久島から韓国岳は見やすいかも)
では本当に韓国岳から屋久島は見えるのかと思いネットで探し回ってみたらバッチリカメラに収めている写真を見つけた。
http://blog.goo.ne.jp/natitasemi/e/1dd9f297b1e8043651c70bd295decbcf
引用:バボザル様ホームページ
鳥瞰図と写真を比べても間違いなく屋久島である。
写真だけ見ると簡単に見れそうなものだが、様々な気象条件がそろう運がないと見えないと思われる。韓国岳に登って天気のいい日は、ぜひ屋久島を探して欲しい。