膳棚2回目(2011.1)

参加者:松沼氏(OB)108氏(OB)H崎氏(OB)

先週失敗に終わった氷の滝『膳棚』に再アタックしてきた。

前回の反省を活かし5時20分自宅出発

もう一度言おう。

5時20分自宅出発

1月の5時といえば真っ暗闇である。
極寒の中自宅を出発。

そして3時間後、ひなもり台登山口に着

ん???

なんかおかしい?

あの中央の煙は何だ??

もう一度見てみよう。

オー!ノー!!あの煙は新燃岳が爆発した火山灰ではないか!!
しかも本日の目的地である膳棚方向にモロ吹いてる

天気はいいのに火山灰にやられるなんてこりゃまたついてない。

そんなこんなでひなもり台登山口に着

ウォークキャンプのOB『108氏』『H崎氏』と合流

30前後の濃ゆいOB3人最強メンバーである。
(S筒氏・あゆみ姫は仕事で出席できず)


御覧の通り林道にはごっそり雪が積もっていたが、H崎氏の愛車パジェロミニは果敢に林道に立ち向かう


あっと言う間に登山口まで着いてしまった。(先週はここまで1時間かかったのだが・・・)


9時00分 登山開始(←早っ!!)

登山道は前回同様雪が積もっているが、天気気温ともによく絶好調。
そして雪山ではあるが、踏み跡がしっかりしているため、ラッセル(雪かき)することなくすいすい進んでいく。
ラッセル(雪かき)が無いとこんなにも速くすすめるのか・・・


10時20分 あっという間に大幡池外輪山まで来てしまった。


10時45分 大幡池との分岐点(前回の最高到達点)

前回ここまで3時間30分かかったが、なんと1時間45分でここまで来れた。前回の半分とは恐ろしや。
林道ショートカット+ラッセル(雪かき)なし効果は半端ない


次は正面に見えている大幡前山を目指す。

が、ここに来てさらに新燃岳が文字通り火を噴く。

※火山灰でかすんでいる中央が新燃岳

爆発した勢いで大量の火山灰と硫化水素ガスが吹き出し、容赦なく喉を突きさす。
とにかく硫黄臭くて息が苦しくて咳が止まらない。
たとえて言うならコショウをそのまま水で割って飲み込んだような感覚である。
膳棚はまるで自分たちの意思を試すかの如くそう簡単には進ませてくれない。


11時5分 大幡前山到着
もー、喉は痛いし鼻水は止まらないし、眼だってチカチカする。

さて、ここからはいよいよ登山道もない道を30分歩かねばならない。
自分でマーカーをつけながら道なき道をど根性で突き進んでいくだけである。

石のごろごろした沢を慎重に降下する(もちろん道などない)

雪道に悪戦苦闘する3人 深いところでは腰くらいまで雪が積もっている


そして、いつも膳棚に行くときに目印にしているこの特徴的な木と岩を・・・


今回も無事発見!

ここで降下をやめて沢をはずれ、後は膳棚を目指して尾根を巻くように進む

・・・すると


11時35分 膳棚が見えてきた!!!


じゃーん

膳棚と108氏 お見事!ばっちり凍っている!!


すごく綺麗だ。
なんというか、芸術そのものである。
写真には写らなかったが、太いつららは太陽の光を浴びて青色に光っていた。
その青色がなんともいえぬ美しさでずっと見ていても飽きない。


ちなみにこれが2009年に松沼氏が行った時の写真
全くつららの量が違う。


そしてこれが普段の膳棚。滝というより岩である。

たまたま同じポイントで撮った3枚の写真を比べてみると・・




とまあどれだけすごいか、一目瞭然であろう。

3度目の正直と言おうか、やっと本物の膳棚と会うことができた。
先週1週間のもやもやした気持ちが吹っ飛んだように晴れ渡った。


帰りに大幡池にも立ち寄った。


御覧の通りパリンパリンに凍っている。


普段の大幡池はこんな感じ(2009年撮影)


大幡池が全面凍結するのは案外珍しい。

こうして無事氷の滝リベンジは大成功に終わった。
2週連続同じ山に挑戦するという自分の登山キャリアで初めての経験であったが、痛い目にもたくさんあったけど、ものすごい達成感があったし本当にたくさんのことを学んだ山だったと思う。