テントを立てる時の注意

テントを立てる方向について

【よい例】

メインの入口が風下になるように立てます。通路に近い方を出入口にしたくなりますが、風向きで決めます。風上をメインの入口にすると、テントを開けた瞬間、風が吹き込んでテントが飛ばされます。無風の場合は、通路に近い方を出入口にしてもかまいません。


ウォークキャンプ愛好会の使うテントでは、メインの入口の反対側にサブの入口があります。上記のように配置すると、風上側にサブの入口がきます。
夏の暑い日のテント泊の場合は、両方の入口を解放します。入口より出口を大きくすると、テントの中にたくさん風が流れ込みます。入口より出口を小さくしてしまうと、テントの中に全然風が流れ込まず、暑いです。
また、四隅を固定するピンペグですが、風がない日でも打った方がいいです。荷物を入れておけば飛ばされないと思うでしょうが、荷物だけは飛ばされてしまうことが案外あります。

テントの下に敷くグランドシートについて

テントの下には必ずグランドシートを敷く必要があります。
どんなに晴れの日でも、地面の上にテントを立てると、土中の湿気でテントの底面は濡れます。晴れの日でも、花壇のふち石を裏返すと、その下の土が濡れているのと同じ現象です。また、砂の上より、草の上にテントを立てた方がより濡れます。これは草が呼吸して水蒸気を放出しているためです。
テント本体を濡らさないためにも、必ずテントの下にはグランドシート(ブルーシート)をひく必要があります。

ただし、このグランドシート敷き方を間違うと、テントの中が浸水してしまします。

【よい例】

グランドシートは必ずテントより少し小さめのサイズを敷きます。この時、テントの淵からグランドシートをはみ出さないように注意してください。

【悪い例】

テントからグランドシートがはみ出した悪い例です。
もしこの状態で雨が降ったとします。Aの場所に降った雨はどうなるでしょうか?
グランドシートは水を通さないので、Aの場所に降った雨は、グランドシートの中央に溜まり続けます。結果テントがびしょ濡れになります。
同じくBの場所(テント本体)に降った雨はどうなるでしょうか?
Bの場所(テント本体)に降った雨はテントのふちをつたい、グランドシートの上に落ち、やはりグランドシートの中央に溜まり続けます。結果、テントの中がびしょ濡れになります。
これを防ぐため、降った雨は必ず地面に流すようにする必要があります。

また、テントを使う場合は、装備点検の時に、防水スプレーをしておいた方がいいです。